四季を感じる雑木と山野草のお庭。
今回、お施主様からいただいたお題が「中国産のものを使わないで」ということでした。
まず頭に浮かんだのが「石をどうしよう?」。
いま日本のお庭で使われているのは、ほとんどが中国産の石なのです。
そこで思い出したのが、高松市の由良山の石材。
敷石を、由良石にしたらどうかしら・・・。
皇居東庭にも使われている由良石。
現在は採掘していませんが、愛知県にあるという噂を聞いていたので探して、
百十数枚残っていたものをすべて仕入れ、デザインの中に落とし込みました。
なんて品のいい石でしょう。
デッキの踏み石やアプローチにつかいました。
山から採れた砂利やグリ石をナチュラルに敷き込んだり転がしたり…。
塀は、コンクリート打放しと錆がかっこいいコールテン鋼。
アオダモやモミジなど山採りの木を植えました。
グリーンのリーフをメインに所々に山野草を植えこんでいます。
ひそかに球根も植え込んだので、1年中、どこかからそっとお花が顔を出します。
イングリッシュガーデンほど華やかではないけど、
四季折々小さなお花が咲いているのに気づいて喜んでいただけるかな。